ホテルなくなり名を残す・・・名古屋駅前地下
名古屋駅周辺は再開発が進んでいる。次々に古いビルが壊され、新しいビルが立ち上がりつつある。松坂屋や郵便局のあった場所にはJRゲートタワービルが建設中であるし、大名古屋ビルヂングはこの秋に大名古屋ビル Lifestyle & Servicesとして開業するという。
さて、豊田通商本社や飲食店、映画館などが入っているセンチュリー豊田ビルですが、名古屋駅から続く地下街の名前が「ミヤコ地下街」。
地元の出身者でも、最近の若い人たちに「なんでミヤコでしょう?」と聞いても、もう分かる人はほとんどいません。
実は、センチュリー豊田ビルのある場所には、2000年まで近鉄系の都ホテルがあったのです。名古屋駅から都ホテルへのアプローチだからミヤコ地下街。名前のみが今に残ります。
名古屋都ホテルは、東海道新幹線の開業に合わせて1963年に開業。ミヤコ地下街もそれに合わせて開業しています。ホテルはプロ野球球団選手や芸能人の名古屋での宿泊先として有名だったそうです。村野藤吾氏が設計したホテルで、私は宿泊したことはありませんでしたが、ロビーなどは落ち着いた良い感じだったことを覚えています。
街はどんどん変化していきますが、その中でひっそり残っているものがあるのを見つけるのも、また面白いかもしれません。